映画感想2題ー。
『映画 ハートキャッチプリキュア 花の都でファッションショー…ですか?』 ファッションショー…でもなかったね!(←ネタバレ)観てきましたよ、ょぅι゛ょ(と親御さん)に混じって、男ひとりで! ペンライトは貰えないよ! まぁ、開始後たちまち引き込まれたんで、周囲はすぐ気にならなくなりましたけどね。 とにかくもうこの映画はサラマンダー男爵でしたね! もうね、オレの中の乙女回路がギュンギュンフル回転しましたよ! なにあのキャラ! あの関係! 男の俺でもどうにかなりそうだったぜ! 冬コミでサラマンダーとオリヴィエの本を探さざるを得ない! 藤原啓治の声であのキャラは……その、卑怯だよ! いま「一人の男であること」と「子の父親であること」の間で惑う男性を演じたら、日本一だよ藤原啓治! 「この世の全てを燃やし尽くす」と言いながら、そうとでも思っていないと生きていくことのできない諦観あふれるキャラ造形が抜群だ! 本筋の部分だけでなく、語られない想い――砂漠の王デューンに対する特別な感情、キュアアンジュに対する執着と憧憬――を想像させる、深みのあるキャラクターになっていて、もうほんとハートキャッチされたよ! ぶっちゃけ、ドラマに関してはゲスト2人が全部持ってっちゃった形で、いつもの面々にはドラマ的な見所はほとんどありませんでしたねー。ももゆり描写が見られるかと思ったんだけど……あとゆりさん「父親がフランスで行方不明」ってもはや信じてないんだね。やっぱり……。 上野ケンによる作画は、TV版とは違った手触りだけど、まぁこれはいつものこと。むしろTV版の作画が良すぎて、劇場版ならではのスペシャルさが薄れるという嬉しい誤算か。それでも、あのバンクシーンが大画面で観られるだけでも眼福。というか、大画面にちゃんと耐える、というか映えるねぇ。 特にハートキャッチオーケストラは、絶対に大画面で観るべき! キュアデカイ(仮)さんマジでかい! 私はTV→映画の順で観て、知っていたにも関わらず唖然とするよ、あの場面は! しかしてっきりデカイさんが初代プリキュアなんだと思っていたけど、そうじゃなかった。 キュアデカイさん、明らかにエッフェル塔よりデカくて、完成したスカイツリーくらいあるんじゃね? TVで見た時は「あくまでイメージ映像」だと思っていたけど、劇場版でカメラに写ってるってことは物理的に存在するんだよな、アレ……。 まぁ気になる人は、ちょっと勇気を出して観に行くのが吉だと思われます。ペンライトは貰えないけどね!
『ゾンビランド』 都会から3ヶ月遅れで水戸でも上映。でも、ちょうどハロウィンシーズンに重なったので、偶然とはいえこの時期でよかったのかもしれんね。 なにはともあれ、「世界はすっかり終わってしまって、自分も明日生きていられるかわからないけど、とりあえず自由だ! ヒャッハー!!」というヤケクソな開放感に溢れているのがよかった! これだよコレ! 待ってました! という気分に。『サバイバル・オブ・ザ・デッド』で物足りなかったものが解消された(まぁ予算規模が段違いなんで較べるのはアンフェアかも)気分です! 個人的に「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」にノレないのも、たぶんこの辺なんだよなぁ。インディアンの土産物屋の一連の場面では、多幸感で泣きそうになってしまった。 スローモーション映像でえんえんとゾンビが人を襲う場面を描くOPでもう、ハートキャッチされまくり。どんな間抜けな状態でも、深刻な状況であっても、死や不幸は人々に等しく襲い掛かって来るのだなぁ……という事を思わせる終末点描地獄絵図(大爆笑)で、ここでもう入場料の元は取れた! と思いましたね。近年ゾンビ映画では同じ“走るゾンビ系”の『ドーン・オブ・ザ・デッド』のOPが大好きな私ですが、あの“The Man Comes Around”をバックに世界の終わりが描かれていく素晴らしいOPに勝るとも劣らない傑作OPだと思います。まぁOP以上にはゴア描写がない、ということを後に知ることになるわけですが(笑)。 入場料の元が取れる、といえばあとはハリウッドの、まぁ皆言ってるけど「あの人」のパートですわなー。もう最高、としか言いようがない。普通にコメディとしてメチャクチャ面白いんだけど、個人的には「あのフィルム」「あの曲」だけでもう涙、ですよ。劇中、タラハシーは「トゥインキーを食べているときだけ無垢だった時代に戻れる」とトゥインキーを捜し求めるわけですが、私は「あの曲」を聴くと――特にあのMTVとか見ると――無垢だった自分に戻れるような気がして、涙、ですよ! 他の映画ネタも、突如として『ベイブ』(ジョージ・ミラーのあの豚映画)からセリフを引用したり、「初めて観たR-15映画は『アナコンダ』」だとか、『ガーフィールド ザ・ムービー』がクソ映画だとか、偏差値の低い話題ばかりで嬉しい限り。 まぁしかし、これだけハチャメチャやっておきながら、大筋においてはごくまっとうなビルドゥングス・ロマンになってるというのが、さすがハリウッドメジャーは違うや、というところ。ゾンビ映画興行収入歴代1位、というのも納得の、堂々たる娯楽作品でした。劇場公開はさすがにこのへんで終わりだと思うんで、DVDでどうぞ。ゾンビ映画とか苦手な人でも、というかそういう人の方が――ゴア描写少ないし――楽しめるかもしれません。
>邦題ボツ案wwwんで結局「エクスペンダブルズ」で公開。何の為の会議やねんwwwww まぁ、会議なんて大方そんなもんですよ(笑)。このことで私は、昔の日清のCM「肉じゃがじゃが・鳥ごぼごぼう」を思い出したんですが。新商品の名前を決める会議で、大の大人が何人も額をつき合わせてウンウン唸る。議論百出し会議は踊り、名前は決まらない……気が付けばもう朝か――そこで「ハッ、そうだ!『じゃが』は2回だ!」「それだ!」みたいな、馬鹿馬鹿しいCM。ほんの短期間だけのマイナーなCMだったせいか、あんまり知られてないみたい……ようつべで探しても見つからなかった……。 ( 快楽園梅香 )
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